1. |
不思議
04:55
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わたしは誰？
あなたは誰？
目覚めの後は悲しい
星とは何？
人とは何？
眠りの中は不思議
誰かを殺したことがある
誰かを見捨てたことがある
裸の光に触ってみたい
裸の心で
わたしは誰？
あなたは誰？
生まれて来て悲しい？
水が綺麗
風が優しい
わたしたちは不思議
確かに壊れたことがある
ガラスの砕ける音がする
自分を殺したことさえ
裸の光に触ってみたい
裸の心で
誰かを真っ直ぐ愛してみたい
裸の心で触れて
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2. |
馬の召喚
03:35
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後ろ向きに馬に乗り辿り着くまで夕暮れの旅
馬よあなたは何処から来たの？
おまえがわたしを呼んだのだ
さあ何処へ行く？
風の後ろにさかしまの国
影の深さと眠りの国へ
髪で両目を隠してごらん
塔の地下には同じ深さの
祈りも叫びも届かないなら馬を呼べ
夕陽は影を引き延ばすだけ馬を呼べ
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3. |
ルビーの心臓
03:38
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震える肩を抱き締めていて
届かなかった手紙のように狂おしい人
眩暈の中に今落ちてゆく
傷ついたルビーをそっと柔らかい心で包み込んで
過行く時を抱き締めていて
書き終わらない手紙がある
すべて夢だと思わないで踊り続けて
身を投げたルビーにそっと口づけて赤い血を注ぎ込んで
傷ついたルビーをそっと柔らかい心で包み込んで
ああもっと近くに
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4. |
夜の青さを好きになった
03:56
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空っぽの空に雲が流れる
背中があたたかいよ
あなたは生きている意味を知ってる
そう言った
囁いた
あなたは今何処に
どの辺りに
わからないけど
目を閉じると思い出す
あなたの声
あなたの暖かさ
空の青さを幾つも重ねて
夜の青さと同じになるまで幾つも重ねて
夜の青さを好きになった
ロケットが飛び立つ夜は優しい
瞬く
瞬いてる
わたしは今何処だ
どの辺りだ
わからないまま
目を閉じると思い出す
あなたの声
背中のあたたかさ
夜の青さの中を泳いで空の青さにまた会える
空の青さの中を歩いて夜の青さにまた会える
空の青さも夜の青さも海の青さも好きになる
空の青さを幾つも重ねて夜の青さを好きになった
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5. |
一角獣・多角獣
03:43
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ギュスターヴ・モローの島に眠る安らかなサロメ
オディロン・ルドンの地下塔に眠る薔薇色の未来
目を閉じて触れて
呼吸と鼓動の間に
目を閉じて触れて
未来
一角獣 多角獣 ラララ 蹄の音を数えよ
一角獣 多角獣 ラララ・ララ それは確かに近づく
クリスタル 柔らかいクリスタル
目を閉じて抱いて
クリスタル クリスタル クリスタル
未来
夢の中で課せられた務め
白い草木の中で眠ること
愛すること
そして夢を見ること
夢から夢へ夢を求めて
そして未来が開く
薔薇から薔薇へ薔薇を求めて
そして無限が開く
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6. |
海と炎
03:45
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ぼさのば伸ばした髪で海を見に行く
尊い情熱がまだどこかに
今年の夏は狂おしい夏
恵みの雨が降り
肋骨が僕を抱き締めるように僕も誰かを
風を吸って水を飲んで歌になった
風を吸って水を飲んで
炎はどこだ
神様願いはただこれだけ
本当の願いはただこれだけ
目の前にいるこの魂と溶け合いたい
目の前にいるこの魂といま溶け合う
風を吸って水を飲んで歌になろう
風を吸って水を飲んで
炎の中へ
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7. |
涙
04:13
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まばたき
風と走る
野原の向こう
大地を巡る水の国へ
まなざし
風と走る
炎を抱え
深く宿す怒りのために
呼ぶ声がする
水と光の方へ
呼ぶ声がする
水と光の中へ
砕かれた怒り
水と光の中で
砕かれた怒り
水と光の中へ
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